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夏場の効果的な紫外線対策
紫外線がきつくなってきました
皆さま5月はいかがお過ごしでしたでしょうか。
春を一瞬で超えて夏になろうとするこの季節、紫外線がかなり強くなってきました。
紫外線対策といっても様々な要素があることを皆さまご存知でしょうか。
今回は「紫外線対策」についてお話ししたいと思います。
紫外線には波長によって種類が分けられて…
こんな学問的な話は後いいんです(笑)
簡単にお話しできたらと思いますのでお付き合いください。
紫外線にはUV-A,B,Cの3種類がありますが、皮膚にダメージを及ぼすものはUV-AとUV-Bです。
●UV-Aは肌の奥に作用し、たるみやシワ、シミといった老化を引き起こします。
〇UV-Bは肌の表面で作用し、日焼けの原因になります。
こんな経験や周りの方がいませんか?
「昔、日によく当たっていたから最近シミが出てきた」
これはUV-Aの影響でじわじわと肌の奥で老化が進行していたと考えられます。
一方で、「日に当たったから浅黒くなった(日焼けした)」
これはUV-Bの影響で表面の反応が一時的に見えているということになります。
UV-Aを防ぐことは将来の自分のエイジングケアに繋がり、
UV-Bを防ぐことは直近の自分の外見をきれいに保つことに繋がります。
なので、結局のところ、UV-AもUV-Bも防ぐことが重要になります!
しかも人間の老化現象の原因の90%がこの紫外線を含む光が原因と言われています!
では、対策はどのようにすればいいでしょうか。
3つの要素にまとめました。
- 日焼け止めを使う
- 紫外線自体を避ける
- サングラスをかける
- 日焼け止めを使う
日焼け止めについて「何を基準に選んだらいいの?」とよくご質問をいただきます。
SPFやPAといった単語は耳にされる方は多いのではないでしょうか。
日焼け止めのパッケージにはこの2つが書かれています。
これらを簡単に言えば、どれだけ紫外線から肌を守ってくれるかという指標です。SPFはUV-B(表面の影響)、PAはUV-A(将来的なエイジングケア)を表します。
SPFは最大で50+(50よりも高いという意味)、PAは++++(+が4つ)が最大です。
「SPFは高いものほどいい」そのように感じる方も多いかもしれません。これは半分正解、半分間違いです。
ものすごく簡単に言うとSPFはダメージをカットしてくれる時間の数字ですが、実験的にはSPF50で1000分(約16時間)日焼けから肌を守ってくれることを表します。
ただ、あくまで「実験的」なんです。
日焼け止めをつけるのはいつでしょうか?暑い日ですね。
夜寝るときにつけるでしょうか?動く日中ですよね。
人間は暑いと汗をかきます。汗とともに日焼け止めは落ちてしまいます。
動くと肌には何かが擦れます。服が擦れたり、人をよけたときに肌がぶつかったり。その時日焼け止めが擦れにより落ちてしまいます。
つまり、人間が人間として活動する以上、実験と同じようにはいかないのです。
なので、いくら日焼け止めの能力が高くても「塗りなおし」をしないと効果が落ちてしまいます。
しっかりと対策をするために、さっと使える「パウダータイプ」や「スプレータイプ」のものを準備することをおすすめします。
※外出先ではスプレータイプは暑さで破損することがあるので注意。
また、こんなご質問も頂きます。
「外に出ない日は日焼け止めを塗らなくていいの?」
皆さま答えを分かっていらっしゃいながらもご質問いただいていると思いますが、残念ながら絶対的に塗るべきです。
人間の老化の諸悪の根源は紫外線です。
紫外線は至るところに存在し、太陽がある以上必ず浴びることになります。
室内であっても、雨でも、曇りでも。
日焼け止めについてまとめますと
★外出前には強めの日焼け止めを塗って出かけ、外ではパウダータイプの日焼け止めを2時間おきぐらい目安に塗りなおす(お手洗いに行くついでに習慣化できればgood)
★在宅時はスプレータイプでも良いので軽く塗ってあげる
※また日焼け止めは開封後1年で変性してしまう可能性があるため、去年のものは極力使わないようにしましょう。
ちなみに飲む日焼け止めは、肌に直接塗る日焼け止めをしっかりできて、そのうえで併用することで初めて効果が出ます。
飲むだけで代用には一切なりませんので注意が必要です。
ただ、日焼け止めを塗ることとの併用で更なる効果が期待できますので、夏には押さえておきたいアイテムです(当院でも販売中です)。
- 紫外線自体を避ける
肌に直接触れる紫外線を減らすことも重要です。
日傘やつば付きの帽子、長そでの服、アームカバー、手袋などが挙げられます。
色については無意識に「黒」が良いように思いますが、
その通りです(笑)
黒は紫外線や赤外線を吸収してくれるというメリットがあります。
また、最近では「紫外線カットコーティング」などが施されているアイテムが増えてきていますので、色にこだわらず楽しめるようになってきてはいます(それでも黒は紫外線吸収良いためおすすめ)。
注意点としてはこのコーティングは洗濯などで効果がどんどん落ちていきますので注意が必要です。
- サングラスをかける
紫外線による眼への影響も研究されてきています。
視力自体の問題だけでなく、最近の研究で目から入った紫外線がシミを作りやすい体に変えてしまうという驚きの研究結果があります。
最近はサングラスをかけている方を多く見かけますが、非常に喜ばしいことです。
皮膚だけでなく、眼も紫外線から守ることで視力やシミ対策をしてみてはいかがでしょうか。
今回は紫外線対策についてお話しさせていただきました。
老化予防・アンチエイジングには紫外線予防といった日常的なホームケアに加えて、美容医療も併用することで更なる効果が期待できます。当院でご提供させていただいていますトーニングや美肌内服、エレクトロポレーション(ビタミンやトラネキサム酸の追加)、また前回ご紹介させていただきました肌育ヒアルロン酸(ボライト)などがお役に立てると思います。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
ひまわり会クリニック