DOCTOR-NISHINOMIYA-KITAGUCHI
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患者安全委員会
国際美容外科学会(ISAPS)には20くらいの委員会があります。私は現在論文審査委員会、統計調査委員会、学術委員会、患者安全委員会の4つの委員会に所属して活動をしています。これらの委員会は一年中たびたびオンラインの会議をしていますが、総会で世界から皆さんが集まる時は早朝やランチの時などに委員会を開催して、会議をしています。委員会の一つである患者安全委員会、Patients Safety Committeeの写真を出しておきます。この委員会のメンバーは世界中から10人ほどが選ばれています。
コロンビアでのこの委員会は2時間くらいの会議でしたが、主な議題の一つは、豊胸のために非吸収性の注入物を使用する医師がまだかなりあることです。簡単な方法に見えますが、多数のしこりができたり、凹凸が目立ったり、皮膚の壊死、変色、ふくらみの移動や拡散などの後遺症が多発していて、これを完全に治す方法がありません。
委員会のアクションとしては
「世界中の医師にこの治療は、ISAPSとして容認できないことをアナウンスする」
「一般の患者さんには有害な治療であり、受けてはいけない方法である」
この2点ををメディアを通じて知らせることです。
また、脂肪吸引で亡くなる患者さんが多いのも深刻な問題です。これは医師の知識と技術の問題なのですが、ISAPSとしてどのように対策を取るかについては、国によって法律の問題などがあり、継続審議になっています。
さらに日本では、
「成長因子の注入による後遺症の問題」、
「無資格のカウンセラーによる治療方針の誘導」、「初診の日に今日なら費用が安いとか、あれこれ患者さんを急がせて手術をしてしまう」などの問題も話しました。
この問題については、法律で取り締まるべきという意見が多く、委員会でさらに案を相談して、理事会経由で日本の厚生労働省に意見を送るという方針になりました。
会議終了後の患者安全委員会のメンバー全員の集合写真を出しておきます。
