DOCTOR-NISHINOMIYA-KITAGUCHI
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肝斑のある方へ
○肝斑ができる部位は頬骨が高くなっている部分が多く、他にはまれに額や唇と鼻の間の皮膚などに見られます。通常耳の前やほうれい線などには肝斑はできません。これはこの部分の皮膚がこすれることがほとんどないからです。耳の前は毛がありこすりにくい部位になります。またほうれい線はへこみがある部位なので、ここも洗顔や化粧の際にこすれることがあまりないからです。
○皮膚のこすりすぎによる皮膚のバリア破壊によって肝斑ができることになります。肝斑ができている部位は絶対にこすらないようにしてください。皮膚をこすっていると、肝斑の治療をしても肝斑が治りません。
○肝斑のある部位の洗顔、化粧落とし、日焼け止めの除去については、石鹸の泡をたくさん作って、これを手で肝斑部分に押し付けるようにしてください。決してこすってはいけません。タオルも当てるだけにしてください。肝斑がない部分はそっとこすっても問題はありません。
○肝斑のある部位の化粧、日焼け止めの塗り方は、手で化粧や日焼け止めを肝斑部分にそっと押し当てるようにして塗ってください。決してこすらないように注意してください。
○肝斑をなくすためにはまずその部分を絶対にこすらないこと、次にトランサミンなどの内服を1年から2年程度ずっと続けてください。トーニングも効果がありますが、あくまでも治療の主力はこすらないのと内服です。
○まれにトランサミンなどの内服ができない方もありますが、このような場合でも肝斑の部分をこすらなければ肝斑は薄くなっていきます。ただし内服がない分時間がかかることになります。
○肝斑と他のしみが混じっている場合は、まず肝斑が消えてから、残っているシミの治療をするのが安全です。肝斑はシミ取りレーザーや炭酸ガスレーザーで色素沈着が起きることが多いからです。肝斑がなくなれば色素沈着の心配がほとんどなくなります。
○まれに薄い肝斑の中にあるシミの除去や肝斑と正常皮膚の境界部分のシミの除去などで色素沈着が起きることがありますが、このような場合でもその部位をこすらないようにすれば、3か月から半年以内くらいで色素沈着が消えます。
○一般に肌色の浅黒い方、喘息やアトピーのある方、子供の時にあった方、あるいは家系にそのような病気のある方などは色素沈着の傾向が強い肌質として知られています。肝斑の状態や肌質などによっては内服薬や軟膏治療を併用して美しく仕上げる努力が必要になることがあります。