DOCTOR-NISHINOMIYA-KITAGUCHI
ブログ
ほうれい線を消すには
ほうれい線と口角付近から下にのびるへこみであるマリオネットラインのシワは加齢を感じさせることが多いと思います。これを消す方法はいくつかあります。
一つはヒアルロン酸の注入です。簡単な方法なのですが、吸収性のものなので半年から1年くらいで完全に吸収されてなくなってしまいます。そのため、定期的に補充の注入が必要になります。その分維持費がかかるということになるわけです。注入後は3時間くらいすれば化粧も洗顔も入浴も可能になり、注入後にすぐきれいに仕上がるのが利点です。まれに内出血が出ることもありますが、すぐに消えてなくなります。
実際に入れるヒアルロン酸としては粒子の大きさにほうれい線を膨らませる強度が必要になり、私の個人的な好みとしてはアラガン社のボリフトが最適と思っています。
もう一つの方法は脂肪の注入です。腹部や大腿などから脂肪吸引で脂肪を採取して、一緒に採取された血液や麻酔液などを除去する操作をしてからほうれい線に注入します。これらのすべてを同じ時に行ってしまいます。手術時間は1時間以内くらいになります。通常は静脈麻酔を併用して行いますので、最初の20-30分くらいは完全に寝た状態にして、局所麻酔をします。このようにすると全く痛みのない手術になります。手術終了後は1時間くらいふらつきが残ることもありますので、この間クリニックで休んでもらってから帰宅になります。帰宅時はほうれい線と脂肪採取部はガーゼとテープなどで圧迫をした状態になります。当日は入浴や洗顔はできません。翌日に診察をして顔のテープをはずします。脂肪採取部はさらに1週間ほど入浴時以外は包帯やガードルなどで軽い圧迫を続けてもらいます。
生着した脂肪はずっといつまでも残りますので、定期的な補充がいらないというのが最大のメリットです。顔にも脂肪採取部にも傷が残ることはなく、抜糸も消毒もいらないという方法になります。
ほうれい線の深い方や顔のたるみが目立つ方の場合はフェイスリフトとほうれい線の脂肪注入の併用が効果の大きい方法になります。これはもうすごく若返った顔になりますので、周りの方もびっくりという方法になると思います。ただ人前に出られるまでに10日ほどはみてもらう必要があると思います。アメリカなどではとても人気のある方法です。もともとはずっと以前に私が1か月ほど見学に行っていたワシントンのサバーバン病院の美容外科医であるティモリアンという医師が開発された方法なのですが、このころは脂肪の生着率がよくなかったこともあり、あまり人気の出なかった方法でした。10年ほど前にティモシーマーティンがフェイスリフトと脂肪注入を併用する方法を再度やり始めて、彼の手術の脂肪生着率がかなり良く、結果も本当にすごくきれいな仕上がりの患者さんばかりだったので、現在では世界的に有名な方法になっています。

ティモシーマーティン。シンガポールでの国際美容外科学会のガラディナーで。