DOCTOR-NISHINOMIYA-KITAGUCHI

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院長ブログ(西宮北口院)

ラヴェルのボレロとスメタナのモルダウ

先日大阪のシンフォニーホールであった小林研一郎(通称コバケン)指揮による関西フィルハーモニーの演奏会がありました。演奏曲目の中に大好きなボレロとモルダウがあったので、随分前にしっかりチケットを買っておきました。他にもいろいろの曲の演奏があったのですが、やはり私にとって圧巻だったのはスメタナのモルダウとラヴェルのボレロでした。 

コバケンの演奏会はいつも曲ごとに彼の話が入るので、なかなか楽しいです。また曲によってはその一部を再度第一バイオリンの首席奏者(今回は女性だったのでコンサートミストレス)に演奏してもらったり、解説が入ったりして、とても家庭的な演奏会でした。

特にスメタナはチェコの音楽の父と言われた人で、モルダウは有名な交響詩わが祖国の第2曲です。この曲が作られた当時、チェコはオーストリア帝国の支配下にあり、スメタナ自身も自分の子供たちを戦争で亡くし、その失意の中でこの曲が作曲されたそうです。モルダウはプラハを流れる川で、そこからはチェコ城を見上げることができます。

モルダウの中には有名な月の光と水の妖精の踊りも出てきます。夜に月明りの下でモルダウ川の水面で妖精たちが踊るという幻想的な曲です。彼はそういう美しい祖国を愛してやまなかったのでしょう。毎回この曲を聴くとプラハの街の中をゆっくり流れるモルダウ川と、小高い丘の上にあるプラハ城が思い出されて、感激しています。モルダウの流れるプラハは本当に美しい街ですが、やはりこの国にも以前戦争があり、多くの人たちが亡くなったというつらい歴史があることを思い浮かべて、音楽にうっとりしていました。時々ですが、すてきな音楽に包まれる時間があるというのは幸せなことですね。