DOCTOR-NISHINOMIYA-KITAGUCHI
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飛行機の中でお医者さんはおられませんか?
私自身は今まで国際美容外科学会や国際形成外科学会の理事会に入っていたり、国際学会の手術を指導する委員会である学術委員会(Education Council)にも入ったりしていましたので、世界のあちこちの国に行っています。理事会、各国の形成外科学会や美容外科学会での講演、実際の現地での手術、死体を使った手術指導などのために海外には数えてみると、今までに300回以上行っているわけです。
そのためいろいろの航空会社の飛行機にのっているわけですが、時々機内で、飛行機の中に看護師さんかお医者様がおられないでしょうか?機内でご気分の悪い方がおられますので、、、。みたいなアナウンスが行われることがあるわけです。大体こういう場合、すでにお酒も入っているわけですが、やはり仕方がないので、CAさんに私は医者ですが、、、。でも内科とか外科じゃなくて、形成外科、皮膚科、美容外科、美容皮膚科が担当です、しかもお酒を飲んでますよー、、、ということは一応言っておきます。
今までに4回このような経験があります。最初は喘息の方でした。ぜんそくの発作が機内で起きたということで、呼吸がかなり苦しそうでした。ご本人は薬を持ってこなかったようで、呼ばれた私もぜんそく用の薬は持っていませんでした。これって私には責任はないですよね?でもご本人はかなり苦しそうでした。ぜんそく発作で亡くなる方もあるのです。
CAさんに機内で用意している薬はないのかと聞くと薬品箱を持ってこられました。でもそこにあった薬はすべて心臓にトラブルが起きた時のもので、ぜんそくに効果のある薬は一つもなかったのです。機長さんからは目的地までもちますか?9時間くらいかかります。成田に引き返すのは1時間くらいです、、どうしますか?成田にもどりますか?このまま飛びますか?
これってさあ、知らんがなって答えられないですよ。本当に困りました。でも決断しないといけないので、目的地までは大丈夫です、引き返す必要はありませんと大胆にも答えてしまいました。根拠は?と言われると困りますが、救急病院でも長い間アルバイトをしていましたので、なんとなくそういう経験からの感覚的な判断でした。でも今となってはその時はお酒を飲んでましたからねえ、、。これって怖い話ですよね。ここだけの話です。薬もないのに怖かったです、ホント。
他には嘔吐と下痢、腹痛で倒れた方、多分内臓の癌による痛みが激しかった方、血圧低下で倒れた方などを経験しています。4回とも航空会社が違うのですが、すべて機内で用意してある薬って、心臓の薬ばかりでした。痛み止めも下痢や吐き気止め、ぜんそくや血圧の薬などはどの航空会社も用意がないのです。これって困りますよ、本当に。
そういう理由で最近は海外旅行に行く時は、私は機内持ち込みのバッグに痛み止め、喘息の薬としてステロイド剤、下痢や腹痛を止めるための内服薬、血圧の薬、など各種の薬剤を持ち込んでいます。もうこれならいつ呼ばれても安心ですよね。
追加ですが、こういうケースではたとえば私がビジネスクラスでゆっくり水平に寝たり、お酒も飲んで食事も楽しんで、面白い映画を見る予定だったのに、実際にはフライト中ずっとエコノミー席にいて、立ったり座ったりしてずっと働いていたこともあったわけです。到着時にはぐったりつかれてしまいました。どうしてくれる?って思いますよね。
こんな時航空会社によっていろいろ対応が違うのだなあという経験もしています。あえて名前を出しますが(本当にここだけの話です、こっそり)、到着時にCAさんからはお礼を伝えられます。ユナイテッド航空はお礼にファーストクラスで出しているワインを好きなだけ持っていってください、でした。でも重くて荷物になるのでこの時は1本だけもらいました。エミレーツ航空も全く同じ対応でした。全日空は次回の当社のフライトではエコノミー席で申し込んでください。これをビジネスクラスにアップグレードしますという対応でした。これはすこしうれしかったですよ。どうなんですかねえという対応は日本航空です。CAさんからは後日お礼を送ります、ということで住所を聞かれました。後日なにが届いたと思いますか?ジャーン、日本航空と書いてあるボールペン1本でした。これってどう思います?